美しくあることが何よりも求められた花魁。沢山の男性より貢がれた、いくつもの櫛や簪を挿したゴージャスな髪型、季節ごとに変わる贅を尽くしたとても高価なお着物(当時、数百万円)、前結びの帯(当時、数百万円)や三つ歯の下駄などの姿が、浮世絵には描かれています。時代によってファッションや流行は変わりますが、花魁の姿は常に、その先端であり続けました。

一般の女性にとってそのファッションは、余りに高価で取り入れ易いものではありませんでしたが、最新のモードに身を包む花魁たちの姿は大いに魅力的だったと言えるものでした。