「花魁」 ~世の男性たちの高嶺の花~


花魁(おいらん)といい関係になることは簡単なことではありませんでした。
たとえ客が大名や将軍級であったとしても、そう易々とお近づきになれるわけではなく、断ることができるのも花魁でした。

一方で、花魁と遊ぶ男性にも様々なしきたりが存在したようです。
様々な身分の人が自らの身分に合う位の女性と遊ぶことができましたが、その規則に背くような行為、
ルール違反があると遊郭から締め出しを受けるなどの厳しい制裁がありました。
まずは遊郭の案内所で花魁を指名するのですが、最初は花魁に近づくことすらもできず、話もしてもらえません。
花魁は離れたところに座っていて、お酒すら飲まず、ただ客側が花魁をひたすらご機嫌取りするだけです。
ここで花魁に気に入られなければ、それ以上お近づきになることはできないのです。
客はお金を持っている ことを見せつけるために何人もの芸者を呼びますし、派手な宴会を開きます。
当時で10両や20両、今の価格だと100万円から200万円は一晩で使うほどの財力がなければいけませんでした。
2回目は『裏(裏を返す)』費用は初回同様だけれども、花魁はもう少し近くに座ってくれますし、おざなりであるけれども少しだけ言葉をかけてもらえます。
3回目は『馴染み(三回目)』花魁が気に入ってくれると、名前を呼んでくれたり色々と話をしてくれるようになります。さらに自身の名前入りの箸と膳が用意され、ご祝儀がわりの馴染み金を店に払います。これらの段取りを終えると、ようやく床入れへとこぎつけることができます。
身請けには当時で500両とか1000両とかが必要で、今で言えば2000万円とか4000万円 とか、とにかくとんでもない金額が必要でした。花魁を身請けしたというのはそれだけでステータスになりました。
花魁に近づくためには大体1000万円ほどの費用がかかりそれでも花魁に気に入られなければ会うことはできず。
身請けするとなれば4000万円は必要となることもあったそうです。

花魁というのは遊女の中でも特別な存在ですから、花魁に近づくことができる男というのも選ばれた人物だけだったのです。

このように、花魁はただの遊女とは違い、高嶺の花のような存在であったことがわかります。
女性にとって遊女になり吉原に入郭することは世の中とのつながりを断ち切るという意味を持ったとされています。
花魁はそんな女性の悲しみや苦しみ、そして女性の強さを象徴するようなものであり、高いプライドを持った誇り高き女性という見方もできるのではないでしょうか。

そんな高嶺の花をのひと時を感じられる花魁体験の楽しみください。